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[No.559-1]飛行機のプラモデル

No.559-1

登場人物
男性=牽引役  女性=相手
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今で言う、“サプライズ”だった。

「そんなレベルだったの!?」
「もちろんだよ」

記憶では、小学校の低学年の頃だったと思う。
学校から帰ると、飛行機のプラモデルが置いてあった。

「えっ!・・・っていう感じだったよ」

2歳になった弟では到底作れない。

「僕の・・・とは思ったんだけど」

あまりにも非日常な出来事だった。
だから、誰か他人へのプレゼントかもしれないとも考えた。

「母親に聞くのが怖かったくらいだよ」

もし、後者だったら・・・。

「・・・それで?」
「そしたら、それを察してか、先に言われた」
「くじ引きで当たったって」

それはそれは嬉しかった。
特にプラモデルや飛行機が好きだったわけじゃない。
理由はともかく、与えてもらったことが嬉しかった。

「買ってもらうこと・・・あまりなかったしな」

オレンジ色の機体を今でもおぼろげながら覚えている。

(No.559-2へ続く)

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