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[No.557-1]うつむき加減

No.557-1

登場人物
男性=牽引役  女性=相手
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「それって勘違いも甚だしくない?」
「そ、そうかな~」

自転車通勤している時の出来事だ。
会社に着くまでに、数多くの人とすれ違う。
でも、一部の人は決まった顔だ。

「そうに決まってるでしょ・・・」
「けど、朝、会う度に下を向くんだよ」

視線を外すくらいなら、軽く横を向けばいい。
明らかに、照れながら下を向いている。

「すれ違い程度で、よくそこまで分かるわね!?」
「まぁ、それは言い過ぎかもしれないけど」

それに、髪の毛を少し直す仕草もする。

「少しでも、良い所を見せたい・・・のかなって」

ついでに言えば、ひとりだけじゃない。

「・・・だけじゃない?」
「あぁ、三人ほどそんな人がいる」

いずれも、女子高生だ。

「あなた何かした?」
「おいおい!」

認めたくない気持ちわかるが、事実は事実だ。
嘘じゃない。

(No.557-2へ続く)

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