ホタル通信 No.218
小説の舞台裏やエピソード、作者の想いを紹介します。
小説名:No.346 パッセージ
実話度:☆☆☆☆☆(0%)
語り手:女性
稀に作ることがある“歌詞を小説風”にアレンジした作品です。その歌詞とはタイトル通り、工藤静香さんのファーストアルバム「ミステリアス」に収録されている一曲です。
当ブログの主旨から言えば、実話度はゼロなんですが、実在する歌詞という面から考えると、ゼロというには少し違和感があるのかもしれませんね。
冒頭に書いた“歌詞を小説風にアレンジした作品”には共有するものがあって「もともと歌詞にストーリー性」があって「そこに時間の経過が感じられる」ものを選んでいます。
ただ、選ぶと言っても、書くためにわざわざ選ぶことはなく、たまたま出会った歌詞に「これは!?」と感じたものを小説化しています。
話を続ければ、時間の経過は現在、過去、未来の大きなものから、今この瞬間の小さなものまで様々です。
例えばホタル通信No.186で紹介した「小説No.213 ORION」のように、時間をさかのぼる・・・ようなものも時間の経過として捉えています。
これも歌詞を題材にしていますが、パッセージのように全編にわたるようなものは、後にも先にもこれしかありません。
小説のラストは、歌詞にないシーンを追加しています。
ラストシーンを現在とするならば、過去の過去、過去、そして現在(ラストシーン)のような時間経過があります。現在の彼の姿に、元カレの姿を重ね合わせながら・・・。
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