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ホタル通信 No.215

小説の舞台裏やエピソード、作者の想いを紹介します。

小説名:No.302 早すぎたメール
実話度:★★★★★(100%)
語り手:男性

ほぼ100%と言っても過言ではないくらいな話です。それにお互いのセリフや行動もリアルに再現させています。

あの時の自分は、言葉の意味こそ違えども、振り上げた拳を下ろすことができない状態でした。
急なメールに困惑したような感じに見受けられますが、実際は、意気揚々とハンドルを握っていた中での電話でしたからその落胆ぶりは半端なものではありませんでした。

小説では書いていませんが、電話を切った後、すぐに自宅へ引き返したわけではなく、そのまましばらく車を走らせ、気付けば彼女の家の近くまで来ていました。
この行動こそが意味こそ違えども“振り上げた拳を下ろすことができなかった”ことなんです。
今までもあの時の生々しさを覚えています。言ってしまえばそうなることは分かっていた・・・そして本当にその通りになってしまいました。

その結果は小説の通りです。
その夜、さすがに気になって、メールや電話をしてみましたが、彼女と通じることは出来ませんでした。
その後「メールも電話ももうしません」と一通のメールが届き全てが終わりました。
・・・でも、数ヵ月後に「No.25 受信フォルダ8」へと話が展開して行くのです。
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