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[No.546-1]やるじゃん!

No.546-1

登場人物
男性=牽引役  女性=相手
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「す、すごい列だな・・・」

予想以上の長蛇の列に圧倒される。

「そりゃそうでしょ!」

今はコンサートではなく、ライブと言うのだろうか?
とにかく、とあるアーティストのライブ会場に来ている。
会場の大きさに比例して来場者も多い。

「それだけ人気があるってこと」
「だけどさ・・・並ぶ意味ってあるわけ?」

座席は全席指定だ。
列車で言えば自由席を確保するのに、早くから並ぶ必要はない。

「わかってないなぁ~」
「そ・う・い・う・ものなの!」

ライブには行ったことがないので、そんな心境を理解し難い。
ただ、正確には言えば少し違う。
かなり行ってはいるけど、会場内に入ったことがない。

「とにかく、もうすぐ入口だから、列から抜けるぞ」

入口を目の前にして、いつもの通り戦線離脱する。
僕はいつも彼女の“お伴”として、会場に足を運ぶだけに過ぎない。

「じゃあ、後で!」

いつもの通り、しばらく暇をつぶすべく、会場を後にした。

(No.546-2へ続く)

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