[No.535-2]インスタン島
No.535-2
「本当に覚えていないの!?」
「ごめん・・・」
結構、クラスでも話題になったことは覚えている。
タイトルもそれなりにウケた。
今思えば、その頃から多少文才があったのかもしれない。
「じゃ、今度、作ってよ?」
「・・・今度?」
確かに、ブログで小説のようなものを書いている。
今の技術を持ってすれば簡単かもしれない。
「言ってはなんだけど・・・」
「たかが小学生の考えることじゃない?」
そう・・・友人が言うとおり、たかが小学生の考える小説だ。
「でもさぁ・・・子供なりの発想もあるでしょ?」
「子供だからこそ、書けるみたいな・・・」
大人では思いつかないような発想がそこにあったかもしれない。
「その点は大丈夫じゃない?」
褒められている?・・・それとも遠回しに馬鹿にされている?
(No.535完)
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