[No.533-1]Perfect Sky
No.533-1
登場人物女性=牽引役
男性=相手
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「ねぇ、空の向こうには何があるんだろうね?」
「・・・空の向こう?」
彼がキョトンとするのも分かる。
あまりの青空に、思わず口に出てしまった。
「哲学的に答えればいいの?それとも・・・」
「う~ん、どうだろう・・・」
自分で問い掛けておきながら、返答に困る。
「ごめん、何となく聞きたい気分になったので」
「・・・ほら、こんなに青空でしょ」
それこそ絵に描いたような青空だ。
雲ひとつ見当たらない。
「まぁ・・・分からないわけじゃないけど」
街外れの海辺は、雑踏とも縁遠い。
加えて、時より心地よい風が吹き抜けていく。
それらが、いっそうそんな気にさせる。
「でしょ!!」
思わず、声高らかに反応してしまった。
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