[No.529-2]懐かしい感覚
No.529-2
「ただそれだけの理由?」
「理由というかきっかけというか・・・」
少し関係が冷めてきたこともあって、それがトリガーになった。
彼も私も積極性がなくなっている。
「だから、お互い次の約束をしない」
こんな時こそ、どちらかで拮抗を破るしかない。
「分かってるなら、どうして・・・」
「・・・そうね」
だから恋愛・・・だとも言える。
「ちょっと話は変わるけど、昔を思い出してさ」
「むかし?」
高校生の時、何度か今のような状態を経験した。
「・・・で、最終的には自然消滅」
さっき話した通り、連絡する手段がごく限られていた時代だ。
「今、まさしくそれに向かってる感じ」
「なに、懐かしんでるのさ・・・まったく・・・」
「こういう時こそ、自分からいかなきゃ!」
友人がげきを飛ばしてきた。
(昔も居たっけ、こんな友人が)
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