[No.512-1]LINE
No.512-1
登場人物
男性=牽引役 女性=相手
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それは使い方のアドバイスから始まった。
「スマホデビューしました!」
知人の女性からメールが届いた。
「まだ使い方がよく分からなくて」
どうやらiPhoneにしたようだった。
「僕もiPhoneだよ」
彼女が最新モデルで、僕のはひとつ前のモデルだ。
ただ、使い方はほぼ同じだ。
「返信する時、ほら、前の文章が勝手に・・・」
言いたいことは良く分かる。
「設定がないから面倒だけど・・・」
知りうる範囲の知識と経験で彼女にアドバイスを返した。
「それはそうと、デビューのついでにLINEしない?」
もはや合言葉のようなセリフだ。
「でも・・・知らない人に・・・なんて聞くから」
「私はちょっと・・・」
どうやら、乗り気ではないらしい。
確かに、今の時代、これくらいの警戒心があってもいいだろう。
それから、数日が経過した時だった。
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