« ホタル通信 No.195 | トップページ | [No.512-2]LINE »

[No.512-1]LINE

No.512-1

登場人物
男性=牽引役  女性=相手
-----------------------------
それは使い方のアドバイスから始まった。

「スマホデビューしました!」

知人の女性からメールが届いた。

「まだ使い方がよく分からなくて」

どうやらiPhoneにしたようだった。

「僕もiPhoneだよ」

彼女が最新モデルで、僕のはひとつ前のモデルだ。
ただ、使い方はほぼ同じだ。

「返信する時、ほら、前の文章が勝手に・・・」

言いたいことは良く分かる。

「設定がないから面倒だけど・・・」

知りうる範囲の知識と経験で彼女にアドバイスを返した。

「それはそうと、デビューのついでにLINEしない?」

もはや合言葉のようなセリフだ。

「でも・・・知らない人に・・・なんて聞くから」
「私はちょっと・・・」

どうやら、乗り気ではないらしい。
確かに、今の時代、これくらいの警戒心があってもいいだろう。
それから、数日が経過した時だった。

(No.512-2へ続く)

| |

« ホタル通信 No.195 | トップページ | [No.512-2]LINE »

(021)小説No.501~525」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: [No.512-1]LINE:

« ホタル通信 No.195 | トップページ | [No.512-2]LINE »