ホタル通信 No.195
小説の舞台裏やエピソード、作者の想いを紹介します。
小説名:No.226 振り返る
実話度:★☆☆☆☆(20%)
語り手:女性
小説では、偶然、元カレと同じ・・・のような話になっていますが事実は少し異なります。
本当は、偶然ではなく「キョロキョロ」していたんです。元カレに似たような人を探していたのではなく、元カレそのものを。
この場所なら「もしかしたら逢えるんじゃないかな?」なんて、淡い期待を抱きながら・・・。
話は一旦変わりますが、冬のホタルは、それぞれの話が繋がっていることが少なくありません。登場自分が思いのほか限られているので、複雑に絡み合っています。
この話も当然のように他の話につながっているのですが、特に繋がりを感じさせる話があり、「No.260眼鏡の理由」がその話になります。
順序・・・シーンと言ったほうが良いのでしょうか、話の流れで言えばNo.260の方が先になります。言うなればNo.260ではキョロキョロする準備をしていたことになります。
話しを戻すと、小説では元カレの匂い・・・なんて、綺麗なオチにしていますが、実際はそんなことはありませんでした。小説とは逆に、似た人とすれ違ったんです。
そして本当に振り向いて・・・これが小説のきっかけになりました。
実話度を上げて、有りのまま書くこともできたのですが、なぜかそうしなかったんですよね、理由は分かりませんが。
今でも、どこかで探しているような、探していないような、そんなことがあります。
多くの人が行き交う雑踏の中で一瞬だけ時が止まる・・・その瞬間を信じて。
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