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[No.509-1]半券

No.509-1

登場人物
女性=牽引役  男性=相手
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(ん?なにか入っている・・・)

おもむろに手を入れたコートのポケットに、手ごたえを感じた。

「・・・あっ、映画の半券」
「どうした?」
「やだぁ、入れたままになってたの」
「それって確か・・・」

丁度、一年前くらいに公開された映画だった。
まだ記憶に新しい。

「ごめん、捨てるの忘れちゃったみたい」

去年、買ったコートで、今日で着るのは2度目だ。
それもあって、クリーニングには出さずにいた。

「あやまることでもないだろ?」
「・・・だって」

彼が気を遣ってくれている。

「誰と行った半券かも分かっているわけだし」

私も彼も、元カレ、元カノについては隠し事をしないタイプだ。
だから、オープンにしてきた。

「やっぱり、イヤじゃない・・・私もあたなも」

特にひどい別れ方をしたわけじゃない。
だけど、今、必要な話題ではない。

(No.509-2へ続く)

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