« [No.505-1]私に行けと・・・ | トップページ | ホタル通信 No.192 »

[No.505-2]私に行けと・・・

No.505-2

(久しぶりね・・・)

何年か振りに、古川橋に降り立った。
目の前に目指す大型スーパーがある。
そして、すぐ近くには別れた彼が住む、マンションもある。
ただ、今もそこに住んでいるかは分からない。

「こんにちわ」

いつもの店員に声を掛ける。
目的はポップコーンを買うことにある。
そうでもないと、ここには来ない・・・来る理由もない。

(・・・確かあれだったね)

すぐそこに例のマンションがある。
帰り道、自然と足がマンションに向う。

「1、2・・・7・・・」

声に出して、階数を数える。

昔、マンションの高層から見ていた景色・・・。
今そこに私が居る。

(私に行けということだったのかな?)

単なる偶然と分かっている。
とは言え、何らかの意志を感じずにはいられない。

ふんだんにキャラメルが振り掛けられたポップコーンを口にする。
その甘さのせいだろうか・・・涙が止まらない。S505
(No.505完)
読み終えたら、クリックして頂けると、励みになります。
ブログランキングへ ブログランキングへ にほんブログ村 小説ブログ 短編小説へ web拍手 by FC2

| |

« [No.505-1]私に行けと・・・ | トップページ | ホタル通信 No.192 »

(021)小説No.501~525」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: [No.505-2]私に行けと・・・:

« [No.505-1]私に行けと・・・ | トップページ | ホタル通信 No.192 »