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[No.505-1]私に行けと・・・

No.505-1

登場人物
女性=牽引役
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運命と言うほど大袈裟なものではない。
それは単なる偶然に過ぎない、でも・・・。

「また買いに来ちゃった」

顔見知りの店員に声を掛ける。
最近、評判になっているポップコーンを買いに来た。
私のお気に入りはキャラメル味だ。

「次はどこなんですか?」

いわゆる屋台のようにアチコチで販売している。
ただ、ある程度場所は決まっているし、事前に場所は分かる。
大型スーパーやショッピングモールがそれだ。

「・・・えっ!古川橋・・・」

ほとんど忘れかけていた地名を聞いた。

「そ、そうなんですか・・・」

確かにそこには大型スーパーがある。

(どうしよう・・・)

今、不思議な感覚に包まれている。
今までに経験したことがない感覚だ。

「私に・・・そこに行けと・・・」

まさかこの流れで、その名前が出るとは思ってもみなかった。
試されている・・・そんな気にもなってしまう。

(No.505-2へ続く)

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