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[No.494-2]ドライブ

No.494-2

そうこうしているうちに、当日がやってきた。
・・・目の届く範囲に車はない。

「本当に乗ってこなかったんだけど?」
「かまへんよ、うちが用意する約束やったし」

(どこかに駐車しているのかな?)

辺りをなんとなく見回してみる。
けど、それらしい車は見当たらない。

「せいじゅうろうも連れてきたで」
「そうなんだ」

それは想定内だ。

「せやけど、今回はせいじゅうろうだけ」
「珍しいな、いつもなら全員参加だろ?」

言わば、彼らは菜緒(なお)の家族のような存在だ。

「今日は、せいじゅうろうが運転手やねん」

嫌な予感がする。
予感はするが、なにが繰り広げられるのか見当が付かない。

「運転手というより、そのものかな~」
「・・・そのもの?」

菜緒がかばんの中をゴソゴソしはじめた。

「そろそろ、出発しよか」

そう言うと、かばんから何やら茶色いかたまりを取り出した。
この期におよんで、茶色い物体はあいつしかいない。

「さぁ、乗り込んで!」
「無理やろ、それ!」
Image
(No.494完)
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