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[No.493-1]ギザギザの葉っぱ

No.493-1

登場人物
女性=牽引役  女性=相手
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「あっ!ギザギザの葉っぱ!」
「・・・ギザギザ?」

ギザギザの葉っぱを見ると、あることを思い出すらしい。

「聞いてもいいの?その思い出話」

ただ、とんでもない話は勘弁して欲しい。

「小学校ってさぁ、動物を飼育してるでしょ?」
「・・・今はどうだか知らないけど」

確かに、私の通った学校でも色々な動物を飼っていた。
おまけに、私は飼育係りだった。

「だったら、話が早い!」

急に友人のテンションが上がり始めた。
どうやら、押してはいけないスイッチを押してしまったようだ。

「ちなみに、なに担当?」
「なにって・・・動物のこと?」
「そうに決まってるじゃない」

友人の目が、キラキラ輝いているのが分かる。
嘘を付くべきか正直に言うべきか迷う。
答え次第では、よからぬ方向へ向かいそうに思えたからだ。

「うざぎ・・・だけど」

とりあえず、正直に答えた。

「そう!それそれ!」

一体、なにが“それ”なんだろうか?

(No.493-2へ続く)

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