« [No.497-2]金木犀 | トップページ | [No.498-1]つなぐ »

ホタル通信 No.188

小説の舞台裏やエピソード、作者の想いを紹介します。

小説名:No.233 360円の思い出
実話度:★★★★☆(80%)
語り手:女性

あえて作り変えている部分はあるものの、大筋は事実です。
今でもちょっとせつない気持ちになります。

冒頭、“作り変えている”と書きましたが、その部分は“女の子向けの人形”です。人形と言えば人形なのですが、詳しくは書けません。
今でもハッキリと覚えています。360円の人形を買うために、1000円を握り締め、どれを買おうか、アレコレ悩んだことを。
それに「後80円あったら、人形が3つ買えるのに」と思っていたことも・・・。
いつもお釣りが“280円”になることに「いつ気付いてくれるのかな?」なんて、子供心にそう思っていました。

デパートはそれこそ特別な場所で、今のように気軽に行ける場所ではありませんでした。
それに、当時の1000円は私にとって大金でした。金額の上でと言うわけではなく“重さ的”にです。母親がどのような想いで1000円をくれたのか・・・。
普段、そんな額のお小遣いをもらっていませんでしたから、正直に嬉しいはずなのに、複雑な気持ちも半分持っていました。

残念ながら当時買った人形はひとつも残っていません。ただどのようなものであったかは、詳細に覚えています。
だからこそ、詳細に書くと作者の性別が分かってしまうので書けない・・・のです。ご勘弁ください。
最後に、ラストの部分「合コンの目利き」に関しては創作です。
全体的にちょっとせつない話を、明るく締めくくるために付け加えました。
T188
web拍手 by FC2

| |

« [No.497-2]金木犀 | トップページ | [No.498-1]つなぐ »

(101)通信No.101~200」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: ホタル通信 No.188:

« [No.497-2]金木犀 | トップページ | [No.498-1]つなぐ »