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ホタル通信 No.187

小説の舞台裏やエピソード、作者の想いを紹介します。

小説名:No.223 ブラジル
実話度:★★★☆☆(60%)
語り手:男性

この喫茶店は実在しています。ただ、今も営業しているのか定かではありません。

実話度は高めです。
実在する喫茶店で、小説に似た会話が繰り広げられたのは事実です。ただ、小説ほど軽いノリではありませんでした。
冒頭、この喫茶店は実在する・・・と書きましたが、喫茶店でそれも“ブラジル”と来れば、当時はそれこそ山のようにあったんじゃないかと思います。
当時、地元でもそこそこ有名だった店だと思います。小説にも書いてある通り、デートの定番だったような・・・そんな記憶があります。

この喫茶店は「No.431 みゆき通り」にも登場しています。
これとペアで小説を読んで頂ければ、どこにあるブラジルか検討は付くと思います。
たかが喫茶店、されど喫茶店・・・今でも喫茶店に入ると少しドキドキします。カフェとは一味違う、人、物、そしてゆっくりと流れる時間。様々なドラマを感じずには居られません。

さて、小説の内容についてもう少し触れておきますね。
前半のラスト近くに、喫茶店、コーヒー、ブラジルと連想ゲームを思わせるセリフがあります。
この前後のやりとりは実際にはありませんでしたが、緊張感に続く、脱力感を演出したいがため、あえて入れています。
あえてこの部分を、ホタル通信で紹介したのは、これにつながるきっかけがあったからです。
その、きっかけは“アラブ石油”という名前のガソリンスタンドを目にしたことです。
その余りにもピッタリなネーミングがとても印象的で、いつか小説のネタにしようと考えていました。

話は戻りますが、今でも営業しているのかな?
人通りが見える、奥の窓際の席にもう一度座って、あの時とは違う、また別の景色を眺めてみたいものです。
T187
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