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ホタル通信 No.186

小説の舞台裏やエピソード、作者の想いを紹介します。

小説名:No.213 ORION
実話度:★☆☆☆☆(20%)
語り手:女性

歌詞や歌い手を含めて、歌にまつわる話を作ることは少なくありません。この小説はその走りかもしれない存在です。

中島美嘉さんの“ORION”という歌は、楽曲が世に登場した時に熱心に聴いていたのではなく、随分後になってから知った・・・というのが事実です。
メロディもさることながら、小説の題材にもなっている歌詞の秀逸さに心奪われました。
その時「これって小説になる!」とも思いました。歌詞自体のストーリー性が高く、特に歌詞冒頭の部分は、大袈裟ですが衝撃的でした。

どういう意味だろう?時間をさかのぼって考えてみよう・・・
正しく、小説と同じことを現実でも考えていました。従って、ほぼ創作ではあるにせよ、小説の牽引役である女性の考えていたことは事実なんです。
歌詞を紐解く過程を、冬のホタル風にアレンジさせてもらいました。

さて、話を戻すと、他にも歌にまつわる話は少なくありません。歌にまつわる“何か一部”を切り出した話がほとんどの中で、ひとつだけそうではない話があります。
No.346 パッセージ」は、工藤静香さんのアルバム“ミステリアス”の同名曲を小説風に起こしなおしたものです。
この歌も非常にストーリー性が高く、ドラマティックです。心情的なものより、情景的なイメージが思い浮かびました。
このパッセージという小説は、歌にまつわる一部を切り出したものではなく、歌詞そのものに尾ひれ背ひれをつけた自分の中でも非常に珍しい作品です。

最後に、今でも彼女たちはカラオケBOXでORIONを熱唱しているのかも知れませんね。僕が泣いた理由を見つけるために。
T186
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