[No.484-1]みがわり
No.484-1 [No.07-1]せいじゅうろう
登場人物
男性=牽引役 女性=相手
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久しぶりにせいじゅうろうを外に連れ出した。
持っているスマホにはせいじゅうろうを付けられない。
だから、スマホに替えてから、外に連れ出す機会が減った。
「あれ?珍しいやん」
「たまには連れて歩かないとね」
まれにある出張には連れて歩いていた。
言わばせいじゅうろうは、菜緒(なお)の代わりでもあったからだ。
「久しぶりだよな、三人でこうやって歩くのは」
「せやね!」
他人が聞けば、時期外れのホラー話に聞こえるだろう。
三人目は一体、誰なんだと・・・。
「なんかあったん?」
「・・・どうして?」
さも何もないように答えたつもりだった。
けど、心中は穏やかではなかった。
「そんな気がするだけ」
女の勘は鋭い。
それを身をもって体験した気分だった。
「実は・・・」
隠すようなことでもないけど、話すようなことでもない。
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