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[No.483-1]続・行く手をさえぎる者

No.483-1 No.345 行く手をさえぎる者

登場人物
女性=牽引役  女性=相手
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(今度は上か・・・)

最近、地面に群れていた奴らが電線に止まるようになった。

「さながら、嫌がらせだよね」

向うに行くには、目の前の小さな橋を超える必要がある。
もちろん、他にも橋がないわけじゃない。
ただ、他の橋使うと、かなり遠回りになってしまう。

「頼むから落とさないでよね!」

橋の上には電線が数本、走っている。
その電線に、ハトが一列に並んでいる。
それも、隙間無く、ビッシリと・・・。

「えぇぃ!強行突破よ!」

「ちょっと・・・肩・・・」

会社に着くなり、同僚が私の肩を指差す。

「ん?・・・えっ、まさか!?」

すぐにピンときた。

「うそ!やだぁ!ハトのウンチついてるの!?」
「ウンチ!?」
「・・・ただの枯葉よ!?」

同僚が手に取ってみせてくれた。
日中はともかく、朝夕は少し肌寒い。
カーディガンを羽織ってきたせいで、それに絡んだみたいだった。

(No.483-2へ続く)

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