[No.479-1]次の返事は
No.479-1
登場人物
男性=牽引役 女性=相手
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わざわざ北海道からお菓子を送ってくれる人がいる。
お菓子とはいってもいわゆる銘菓ではない。
“限定品が出ていたので送りますね”
お菓子に添えられていたカードにはそう書かれていた。
「確か・・・これで二回目だよな?」
以前もこんなことがあった。
今回と同じで、社内便でそれが送られてきた。
『夏季休暇には北海道に戻ってくるのですか?』
以前、同じ職場で働いていた女子社員からメールが届いた。
『そのつもりだよ』
普通、自分が投げた質問に答えてくれたら・・・。
何かしらの反応をするのが一般的だ。
でも、この後、返事が返ってくることはなかった。
「相変わらずだよな」
たかがメールとはいえ、誤解を招きやすい。
「返事はいつになるのやら」
彼女のことは理解しているつもりだ。
同性からもやや毛嫌いされている。
少し、気難しいところがあるからだ。
「まっ、気長に待つとするか・・・」
その返事はメールではなく、違うもので届いた。
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