[No.474-2]迷子のコリラックマ
No.474-2
「いいや、ちょっと待って!」
「100数えるかい?・・・それとも目をつぶる?」
言うなればかくれんぼだ。
菜緒(なお)なりの流儀があるのかもしれない。
「ちがうねん、なんてゆうたらええんかな・・・」
珍しく歯切れが悪い。
「探せばいいんだろ?」
「せやねんけど・・・」
「うちが声を掛けたら探して」
今まで以上に怪しい展開になってきた。
コリラックマを一体、どこに隠したのだろうか?
(けど、探しがいがあるってことかな?)
「ええよ!」
「ん?・・・探していいってこと?」
「それでは、改めて探すと・・・」
探し始めようと腰を上げた、その時だった。
「あぁー!」
「あぁー!って、なになに!?」
「お尻の下?ウソだろ!?」
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