[No.474-1]迷子のコリラックマ
No.474-1 [No.07-1]せいじゅうろう
登場人物
=牽引役(男性)=相手(女性)
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「どこにもおらへん!」
そのセリフとは裏腹に、菜緒(なお)の表情は穏やかだ。
「せいじゅうろうか?」
何度かこんなパターンは経験している。
こちらも当たり前のように対応した。
「ちがうねん!今回はコリラックマなんや」
あいにく、コリラックマには名前がない。
“せいじゅうろう”のように菜緒が名付けた名前が。
「め、めずらしいな」
ちょっと意表を突かれた気分だ。
今までは、ずっとせいじゅうろうだったからだ。
「心当たりは?」
聞かずとも本人は知っているはずだ。
なにせ自作自演だからだ。
(まぁ、いつもの通りつきあうか・・・)
呆れているわけではない。
逆に、最近では楽しみになってきたくらいだ。
「じゃぁ、探すとするか!」
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