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[No.472-1]カモとハト

No.472-1

登場人物
=牽引役(男性)=相手(女性)
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「あれ見てん!」

声の勢いに釣られて、思わずその方向を見てしまった。

「・・・って、どこ!?」

まるで漫才のボケとツッコミのタイミングだった。

「ほら、あそこに鳥がいるやん!」
「・・・鳥?」

(宇宙人じゃあるまいし、今さら鳥ごときで・・・)

「あのカモみたいなやつか?」
「せやで」

何の鳥か自信はない。
けど、雰囲気からして、そうだと考えた。

「別に珍しくもないだろ?」
「せやかて仲がええやん!」

確かに、2羽で行動しているのが数組いる。

(もしかして、おしどりかな?)

「夫婦かな?恋人同士かな?」

話を合わせて見た。
仲が良さそうなのは事実だからだ。
ただ、カモらしき鳥を見る彼女の目が何となく寂しそうに見えた。

(No.472-2へ続く)

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