[No.467-2]気を付けて!
No.467-2
「なんだかんだで、やっぱり好きなんじゃないの?」
「ただ、心配なだけよ」
自転車だけではない。
車の下で寝ている姿を見かけることも多い。
「確かに居る居る!そんな猫」
猫は居心地の良い場所を見つける天才だ。
「これからそんな猫が増えてくると思うよ」
「そうね、車の下って、なんだか涼しそうだもんね」
実際、ここ数日で何匹も目撃している。
「・・・と言うより、意識してるんでしょ?」
「別に・・・ただ、視界に入ってくるだけよ」
本当に意識はしていない。
ましてや車の下を覗きまわっているわけでもない。
「そりゃそうよ!そんなことしてたら通報されるわよ」
でも、危ないのは確かだ。
車が動き出す前に、気付いてくれれば良いのだが・・・。
「心配しなくても、彼らはちゃんと気付くわよ」
「ううん、気付かない猫も居るよ、大きな声で叫んでも」
「・・・叫ぶ?」
「だって、大きな声を出さないと、起きてくれないでしょ?」
(No.467完)
読み終えたら、クリックして頂けると、励みになります。
| 固定リンク | 0
「(019)小説No.451~475」カテゴリの記事
- [No.475-2]食堂の匂い(2013.08.28)
- [No.475-1]食堂の匂い(2013.08.27)
- [No.474-2]迷子のコリラックマ(2013.08.25)
- [No.474-1]迷子のコリラックマ(2013.08.23)
- [No.473-2]私でした(2013.08.20)
コメント