ホタル通信 No.172
小説の舞台裏やエピソード、作者の想いを紹介します。
小説名:No.178 夏の始まり
実話度:☆☆☆☆☆(00%)
語り手:女性
自分でもあまり意識していなかったのですが、海が舞台の時どうやら実話度が低い傾向にあるようです。詳しく調べたわけではありませんが
海が舞台になる時は、ある事実の舞台を海に置き換える・・・という手法は取らずに、海そのものから入って行きます。
多少なりとも事実から創作して行く当ブログの中にあって、異質と言えば異質な存在と言えます。
つまり、何の事実もなしに、海を題材にして“何か話を作ろう”と言うようなノリです。ただ、何の事実もなしに・・・とは書きましたが「海を題材にして書いてみたい」と思わせる、何かは存在しています。
その“何か”は、当時置かれていた自分の心情であったりすることが多いと自己分析しています
さて、話の内容ですが、とりたてて特徴がある話ではありません・・・と言うより、あえて際立たせた特徴を持たせていません。
ラストの一行が表している通り、“たわいもない”ことを描こうと考えていたからです。
ただ、“たわいもない”ことであっても“静”ではなく“動”にしたかったため、夏を目の前にした海の冷たさをややオーバー気味に表現させています。
“静”ではなく“動”であると前述しました。
でも、全体像はあくまでも“静”なんです。確かに2人だけの世界で考えれば“動”なのですが、海全体で考えた時、私たちもまた“人影もまばら”な一員なんですよね。
従って、この話は写真で言えば手前にピントが合っており、遠くの私たちはボケている・・・そんな話なんです
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