ホタル通信 No.169
小説の舞台裏やエピソード、作者の想いを紹介します。
小説名:No.167 パラレルワールド
実話度:★★☆☆☆(40%)
語り手:女性
もはや初期の作品と言えないのですが、まさしく狙いすぎな作品です。その影響が全体的に話を分かり難くしています。
実話度から言えば、話の主軸である“らせん”について実際に会話があったわけではございません。ただ、らせんを思わせる出来事はありました
つまり、人と人との出会いをふたつのらせんの交わりに例えて表現してみました。例え話であれば、別にらせんを使わずとも他の言葉で表現できたのですが、小説の冒頭「結局、住む世界が違ったのよね」が物語るように、少し異質な存在の人との出会いがあったため、らせんに決めました
そのあたりのエキスを、ちょっとカッコ付けて振りまいたせいでしょうか、いかにも狙いすぎな作品に仕上がってしまいました。
当時はほんとうにこんな気持ちでした。
でも、こんな気持ち・・・と私が書くと私が麻由(まゆ)と言うことになってしまいますが、実はそうなんです。
つまり、私自身の出来事を第三者的な視点で振り返って描いた小説です。
当時、ほんとうに別世界からやってきたと思わせる、そんな人と出会いました。平々凡々と生きてきた私にとって、それは衝撃的な出会いになりました。
ただ、小説を読んで頂ければ分かるように、出会い・・・そして別れました。
話は戻りますが、それぞれ別のらせんを歩んできたふたり。
ある時、それが交わりあい出会う。ただ、その交わりは一瞬で再び、それぞれのらせんを歩き始める。
私たちは今、それぞれのらせんを歩いている。また出会える時を信じて
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