ホタル通信 No.168
小説の舞台裏やエピソード、作者の想いを紹介します。
小説名:No.90 公園の片隅で
実話度:★★★☆☆(60%)
語り手:女性
勢いだけで書いている・・・そんな雰囲気がありますね。けど、その勢いに、読み物としての“質”がついて来ていません
実話度の高さについて補足させて頂きます。
小説上の“今”・・・つまり、ふたりが公園で待ち合わせていたことや繰り広げられる会話は全て創作です。
それであれば実話度ゼロになってしまいそうですが、公園は実在し、その昔、ふたりでこの公園をよく訪れていました。
週一くらいで学校帰りに、暗くなるまで色々なことをおしゃべりしたのを覚えています。
従って、“今”については実話度ゼロですが、その背景になるものはほぼ事実です。
さて、冒頭に書いた読み物としての“質”は、ちょっと問題ありのレベルで、大変分り難く、申し訳ございません。
これも補足すると、孝之と公園で待ち合わせしていた私。まずは駅を降り、公園へ続く道をひとり歩く。
「全然、変わっていない・・・」このセリフは、公園と言う場所に向けられたものであり、同時に待ち合わせていた、孝之にも向けられた言葉でもあります
後半の「ほんと、変わらないね」「今度は、どっちが変わんないんだよ」は、前半があったからこその会話です。
そんな、変わった、変わっていないを繰り返しながら、最後に本気とも冗談とも言えるセリフを孝之が言います。
昔なら重すぎて言えないことも言えるようになった・・・孝之の成長を認めながらも、それを“真摯”に受け流すことができる自分の成長をも認めたのがラストシーンです。
他人事のような書き方ですが、このふたりはよく小説の中に登場しています。尚、“せいじゅうろうシリーズ”のふたりではありません。
これからも、このふたりにはまだまだ活躍してもらわなければならない、当ブログの大切な登場人物です。
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