[No.452-1]カウントダウン
No.452-1
登場人物
=牽引役(女性)=相手(女性)
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「ねぇ、聞いてもいい?」
「ん?何を?」
友人が思わぬ質問を投げかけてきた。
細かいと言えば細かい。
よく見ていると言えば見ている。
「あぁ・・・アレね・・・」
「前から気になってたんだけど、そろそろでしょ?」
秘密にしたいなら、隠せば済むことだ。
あえてオープンにしている以上、そんな質問も出るだろう。
「そうね、もうすぐだね」
「そもそも何の日のなの?」
自分のブログに設置している、とあるブログパーツ。
記念日に流れ星が現れる機能が付いている。
もちろん、記念日は自分で設定する。
「・・・まぁ・・・その・・・」
「・・・何となく分かったわよ」
「とりあえず、誕生日?」
「うん・・・」
記念日には、元カレの誕生日を設定している。
今日から数えると11日後の5月17日だ。
しばらく前からそれに向けてカウントダウンが始まっていた。
「珍しいわね、引きずるなんて」
「1年も付き合ってなかったでしょ?」
確かに友人の言う通りだ。
後数日で1年が経過しようとしていたその矢先だった。
「でも、何でいまさら誕生日なの?」
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