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[No.450-1]ハトのフン

No.450-1

登場人物
=牽引役(女性)=相手(女性)
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SFっぽく言えば、数秒先の未来が見えた。

「もぉ・・・朝から最低よ!」
「なにそんなに怒ってるのよ!?」

会社へ向かうために交差点で信号待ちをしている時だった。
数羽のハトが私の方へ飛んで来るのが見えた。

「その展開って・・・」
「そう!考えてる通り」

その時、嫌な予感がした。
普段、あまりそんなことを感じないタチだ。
けど、その時は強く感じた。
感じた・・・と言うより、そうなる先が見えた気がした。

「でもね・・・見えたわりには避けきれなくて」

巨大な塊が当たったわけじゃないのに、それなりの衝撃があった。

「ドーン!って感じで」
「もちろん・・・アレだよね?」

私の左肩にソレは当たった。
完全に避けきれなかったけど、それでも少しはかわしたつもりだ。

「何もしなかったら、それこそ頭に・・・」
「それは無理!」

でも、あの時の感覚は何だったんだろう・・・。

(No.450-2へ続く)

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