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ホタル通信 No.165

小説の舞台裏やエピソード、作者の想いを紹介します。

小説名:No.83 さがしもの
実話度:★☆☆☆☆(20%)
語り手:女性

小説全般を通して、卒業文集の記事が主軸となっていますがきっかけはそれではありません。

当時はこのような“謎解き風”の小説を作ることがそこそこありました。でも、最初からそれを目的に作るのではなく、結果的にそうなることがほとんどです

さて、本来全く関係がない卒業文集が主軸にそえられているのには、ちょっとした理由があります。
この小説を書いた頃、会社で定年を迎えられる方々へ、いわゆる“寄せ書き”を書く機会が非常に多くあったため、気の利いたメッセージを考えていることが多くありました。
そんなことが続くうちに、ふと高校時代を思い出し、昔書いた卒業文集のことを思い出しました。

だからと言って小説のようなことを書いたわけではありませんが、卒業文集・・・というキーワードが妙に頭に残りました。
・・・でこれに加えて、丁度その時、ある探し物が思わぬところから出て来ました。
卒業文集と探し物からどうしてこんな話になったのかは、自分でも分りませんが、青春の探し物は、恋や友情だとでも考えて居たんでしょうか?

後半の中盤を過ぎたあたりに「わぁ!こんな所にあったの」の部分からシーンが変わっています。
当時は今のようにマークを入れていませんから、わかり難くなっています。
つまり、時々卒業文集を読み返しては答えがわからず、気付けば5年が経過していた。それから時々読み返してみても、結局いつもの通り、答えはわからずじまい。
そんなある日、見つからなかったピアスを見つけた・・・時間的な流れはこんな感じです

謎解き風とか言いながらも、謎解き自体はちょっと強引な出来栄えで何とも恥ずかしい限りです。大部分が創作ですから、麻衣と私は実在しません。
最後に、麻衣と私は仲直りできたのでしょうか?その答えはふたりにしかわかりません。
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