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ホタル通信 No.161

小説の舞台裏やエピソード、作者の想いを紹介します。

小説名:No.169 重いな・・・
実話度:★★★☆☆(60%)
語り手:女性

ホタル通信を書くにあたり、改めて小説を読み直してみると、当時の記憶が鮮明に蘇ってきます。でも、それは単なる想い出ではなく「決意」に他なりません

作者は彼か私(女性)のどちらかになります。つまり、おんぶしている人かおんぶされている人のどちらかです。
そんなことは分かっていらっしゃると思いますが、これに前述した「決意」を加えると重要な意味を持つことになります。
実話度は高めですが、おんぶしている、されている、と言ったシチュエーションは全くの創作です。では、何が実話度を高めているのかと言うと、前述した「決意」がまたしても大きく関係しています

仮に作者が私(女性)だとすれば、彼が私の人生を、それこそ過去までも背負ってくれようとした「決意」を察して書いた小説と言うことになります。
逆に作者が彼であったとしたら、彼女の人生を背負おうとした「決意」を書いたと言えます。どちらにせよ、その決意や過去の重さを、おんぶと言う行為に置き換えて話を展開させています。
ただ、No.169として小説を書いた当時に、このような決意があったのではありません。小説を書いた時には既に過去の出来事になっていました。

最後に、冬のホタルでは様々な話が複雑に関連しているのも特徴で、言わばこの小説の「答え」を書いた小説があります。
それは「No.173 イバラの道」であり、「ホタル通信 No.155」でもあります。
「答えがそうであっても、その時は本気でそうしようと思ったんですよね、作者さん?」
T161
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