ホタル通信 No.160
小説の舞台裏やエピソード、作者の想いを紹介します。
小説名:No.196 学習効果
実話度:★★☆☆☆(40%)
語り手:女性
冬のホタルとしては、かなりアダルトな部分に踏み込んだ作品です。シチュエーション的に実話度が40%ではなく、男性が語る話の内容が実話に近いものになっています。
その男性は実際にある女性から相談を受けていたようでした。
ただ、小説で匂わせている大人な関係には発展していません。
・・・けど、かなり後に「もしかしたら・・・」と、思わせる事態があったそうです。その証拠にその出来事も小説になっています。
さて、彼が言う学習効果・・・何となく分かる気がします。
もともと男性と女性の考え方の違いとでも言えばいいのでしょうか?
良い意味で女性は自分自身を故意に騙すことができる。一方男性は無意識に自分に騙される。どちらが良いとか悪いとかではなく、だからこそ、恋愛はスタートするのだと思っています。
勘違いする人、させる人・・・恋愛はそのバランスのもとで成立するものでしょう。
つまり、そのバランスとは釣り合っているのではなく、どちらか一方に傾いているという意味のバランスです。
手に入れたと思ったら、それはほんの一握りの砂・・・それこそ一握の砂だったのでしょうか
それに、見る見る内に、手の中から零れ落ちてしまう・・・それをどうにも止めることはできなかったようです。
「えっ!語り手である私(女性)ですか?」
私は・・・実在するかもしれませんし、その男性が作り出した幻かもしれませんね
そもそも、その男性が作者かもしれませんし、もしかしたら、相談を持ちかけた女性かもしれませんね。
静かなバーに似合うように、真実を語るべきホタル通信にあっても、たまには焦点をぼかしてみるのも良いかもしれません。
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