[No.433-2]3つの願い事
No.433-2
「・・・微妙だけど、じゃぁ次!」
彼氏ができた。
それも想っていた人に告白された。
「この時、願い事の効果あり!って思ったの」
ただ、これも微妙なところがないわけではない。
全く知らない仲ではなかったからだ。
「嬉しかったというより、ビックリした」
「願い事の効果・・・と考えるのも無理ないかもね」
「じゃぁ、3つめは?」
3つめの願いは最近叶った。
遅かったというより、もともと時間が掛かるのは分っていた。
「また男関係とか?」
「近いといえば近いかな・・・」
「・・・もしかして、結婚!?」
「それならいいけど、その前に彼氏作らなきゃ」
3つめの願いは、20歳になっても親友がいてくれること。
「・・・それって、私のこと?」
「逆にあなたしか居ないじゃない」
「それもそうね」
それこそ中学も高校も、更に大学まで同じだ。
「別にあわせていたわけじゃなくて、偶然・・・でもないか」
「・・・じゃない?」
「その神社、私も毎年通っているのよ?」
もしかしたら、私の3つめの願い事は叶っていないのかもしれない。
でも友人がそれを叶えてくれたかもしれない。
(No.433完)
読み終えたら、クリックして頂けると、励みになります。
| 固定リンク | 0
「(018)小説No.426~450」カテゴリの記事
- [No.450-2]ハトのフン(2013.05.12)
- [No.450-1]ハトのフン(2013.05.11)
- [No.449-2]制服(2013.05.08)
- [No.449-1]制服(2013.05.07)
- [No.448-2]悩んでいても腹は減る(2013.04.27)
コメント