ホタル通信 No.157
小説の舞台裏やエピソード、作者の想いを紹介します。
小説名:No.164 追い越す私
実話度:☆☆☆☆☆(00%)
語り手:女性
実話度は限りなくゼロです。自分で言うところの“商業向け”っぽい作りだと思います。従って、どのような想いを持たせて作ったのか、作者の視点で紹介させて頂きますね。
前半の展開と後半の展開は、一見繋がりがないような話に見えますが、このふたつを繋ぐキーワードは“ドラマのワンシーン”です。
前半は日常会話の中で、ドラマのあるワンシーンについて、会話しています。彼と私にとっては本当にただの日常会話であり、この先に何が待ち構えているのか、もちろん分っていません
それに、この頃にふたりの関係がギクシャクし始めたのも単なる偶然にしています。
多少、強引かもしれませんが、このギクシャクが前半と後半とを結ぶ大切な役割を果たしています。
後半は前半の“お医者様”の話は全く出てきませんが、今度は“男と女の別れ話”をドラマのワンシーンとして登場させ、ドラマのワンシーンでもあり現実でもある・・・との展開をさせています。
この小説は、前半を書き進めているうちに、後半にもうひとつのドラマのワンシーンを入れよう・・・そして、それが現実にも起こっている、と言う展開を思い付きました
ただ、この時点でいわゆるオチは考えておらず、たまたまドラマのワンシ-ンとして選んだ“去って行く彼、追いかける私”で話を展開させたところ、このオチに行き着きました。
何度か書かせて頂いていますが、オチが最初からあって、そうなるために話を作って行くことはほとんどありません。
今回の話は、手前味噌ですが、オチとしては結構気に入っています
遅かったと思ったら早すぎた・・・でもあり、ドラマなら最終回でも私達にとっては始まりとなった・・・でもあります。
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