ホタル通信 No.156
小説の舞台裏やエピソード、作者の想いを紹介します。
小説名:No.74 シャボン玉
実話度:☆☆☆☆☆(00%)
語り手:女性
自分の作品でありながらも印象に残っているもの、そんなに印象に残っていないものがあります。この話はどちらかと言えば後者になります
ホタル通信を書く時は、対象となる話を改めて読み直しています。
今回の話の結論・・・何でしょうか?自分でもよく分かりません。ただラストは、過去との繋がりを何か予感させるような書き方にしているのことは伺い知れます。
過去とは前半「やだぁ・・・それに、何これ?」から後半の「二人の声が重なった」までです。
目の前を横切るシャボン玉を見て、夏祭りのワンシーンを思い出す。そして夜空を駆け上がったひとつのシャボン玉。
そこに向けられた「が・ん・ば・れ!」の言葉は同時にお互いに向けられた声援だった・・・そんな雰囲気を出しています。もちろん、実話度は限りなくゼロであるため、ほぼ想像で作られた話です。
“日常と心をテーマに”と言うのは、タイトルに添えられている通り今でも変わりません。また何度かご紹介させていただいた通り、一種の応援歌として小説を作っています。
当初は主に自分に向けてであり、それからある人に向けて書くようになりました
もちろん、広く皆様方にも向けたような話も数多く存在していますし、今はそのような話を書くことが増えたような気がします。
このシャボン玉も自分に向けたものであり、ある人に向けられたものでもあり、広く皆様にも向けられています。
シャボン玉は、いつ弾けて消えてしまうか分らない、とても不安定なもの・・・つまり“不安”の象徴として登場させています。
だからこそ「が・ん・ば・れ」と、声援を送らせてみました。
あの日のシャボン玉は消えなかった。それが何を意味しているのか、それは読み手にお任せしますね。
だって、作者もそれが何を意味しているのか、分っていませんから。
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