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[No.429-1]癒しの時

No.429-1      [No.07-1]せいじゅうろう

登場人物
=牽引役(男性)=相手(女性)
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「これなんやと思う?」

菜緒(なお)がスマホを見せてきた。
そこには、何やら茶色いクッションのようなものが写っていた。
ただ、比較する対象がないため大きさが分からない。

「リラックマの何かだろ?」

それは書いてあるからすぐ分かる。
それに、見慣れた色でもあり、質感でもあったからだ。

「そっ!」
「・・・って、何かヒントは?」

とにかく大きさが分からないとそれが何であるか、絞込み難い。

「ヒント・・・」
「そやね~、もうヒントは出してるけど、じゃあ、別の・・・」

(ヒントがもう出てる・・・?) 

その物以外は写っていない。
でも、新たなヒントを出してくれるなら、それを待つことにした。

「これなら、どない?」

別の写真だった。

「あっ!せいじゅうろう・・・」

そのクッションらしきものに入っていた。
それも不自然極まりない状態で。

(No.429-2へ続く)

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