« [No.429-1]癒しの時 | トップページ | ホタル通信 No.154 »

[No.429-2]癒しの時

No.429-2

「穴・・・開いてるのか!?」

正確には穴じゃない。
何かを差し込めるすきまと言うか・・・溝のようなものだ。
ただ、せいじゅうろうが随分と窮屈そうだった。

「なんか、無理やりっぽくない?」
「あったりぃ~」
「・・・それを当てても仕方ないだろ」

どうやら、そんなに太いものを入れるのではないらしい。
それに横幅も言うなれば、スマホサイズだ。

(・・・スマホサイズ・・・!?)

「スマホ入れ!?」
「あったりぃ~、今度はほんまに!」

(なるほど・・・)

もう出ていたヒントとは、スマホを見せた時から始まっていた。
つまり、見せたスマホそのものがヒントだったようだ。

「それにしても、せいじゅうろう・・・プッ!」
「癒されるやろ?」
「・・・だな」

でも、癒してくれるのは何もせいじゅうろうだけではない。

「ん?・・・どないしたん?」

菜緒(なお)もまた、癒してくれる。
No429_5
(No.429完)
読み終えたら、クリックして頂けると、励みになります。
ブログランキングへ ブログランキングへ にほんブログ村 小説ブログ 短編小説へ web拍手 by FC2

| |

« [No.429-1]癒しの時 | トップページ | ホタル通信 No.154 »

(S01)せいじゅうろう」カテゴリの記事

(018)小説No.426~450」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: [No.429-2]癒しの時:

« [No.429-1]癒しの時 | トップページ | ホタル通信 No.154 »