[No.429-2]癒しの時
No.429-2
「穴・・・開いてるのか!?」
正確には穴じゃない。
何かを差し込めるすきまと言うか・・・溝のようなものだ。
ただ、せいじゅうろうが随分と窮屈そうだった。
「なんか、無理やりっぽくない?」
「あったりぃ~」
「・・・それを当てても仕方ないだろ」
どうやら、そんなに太いものを入れるのではないらしい。
それに横幅も言うなれば、スマホサイズだ。
(・・・スマホサイズ・・・!?)
「スマホ入れ!?」
「あったりぃ~、今度はほんまに!」
(なるほど・・・)
もう出ていたヒントとは、スマホを見せた時から始まっていた。
つまり、見せたスマホそのものがヒントだったようだ。
「それにしても、せいじゅうろう・・・プッ!」
「癒されるやろ?」
「・・・だな」
でも、癒してくれるのは何もせいじゅうろうだけではない。
「ん?・・・どないしたん?」
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