ホタル通信 No.153
小説の舞台裏やエピソード、作者の想いを紹介します。
小説名:No.67 いつもここから
実話度:★★☆☆☆(40%)
語り手:女性
ホタル通信では今までに数多く、自分の作品に対してダメ出しをしてきましたが、今回の作品は掲載している小説の中では、1位、2位を争う“出来の悪さ”でしょう
実話度は40%なので、そこそこ事実に基づいて作られています。冒頭の“突然の閃光に襲われた”から始まる展開は全て事実です。
本来、事実の割合が高い小説は作り易いのですが、この小説は非常に作り難かったことを覚えています。その作り難さが作品の質に影響していることは間違いありません。
では、小説をかなり補足します。
前半の終了間際のセリフ「あれから(中略)のね」までは、牽引役である女性の過去の出来事です。
彼女は現在に存在しており、今年のペルセウス流星群を見た時に昨年の出来事である“突然の閃光に襲われた”を思い出したわけです
つまり、テレビドラマ風に映像で考えれば、冒頭、回想シーンから始まり、ある時点で現在に切り換わる感じでしょうか?
次に後半ですが、前半との関連性があるような、ないような感じですね。
流星群を無理やり心に訴える“何か”に仕立て上げているように見えてなりません。自分で言うのもおかしいですが。
ただ、何度か書かせて頂いた通り、初期の作品は“重い”話が多かったこともあり、この作品も“やや”ではありますが重い話です。
ですから、当時の心の内側を小説にしたようなものです。
今でこそ、そこそこ話の構成はマシになっていますが、当時は“心の勢い”だけで書いていたような気もします
出来の悪さは、1位、2位を争うほどなんですが、前述した通り、“心の勢い”だけは他に負けないくらいです。
他の話と直接リンクする関係にはありませんが、星にまつわる話は少なくありません。それは偶然そうなったわけではなく・・・必然的にそうなっています。
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