[No.426-1]不思議な恋
No.426-1
登場人物=牽引役(男性)=
相手(女性)
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小学6年生の時、あるクラスメイトの女子と親しくなった。
・・・とは言え、たかが小学生レベルの話だ。
「まぁ、何となくお互い好きなのかな?って感じだった」
告白されたわけではないし、告白したわけでもない。
何となく、そんな雰囲気が漂っていた。
「思い過ごしじゃないの?」
真里江(まりえ)が何とも怪訝な顔をしている。
その言葉と共に、嫉妬しているようにも見えなくもない。
ただ、もともとは真里江が聞いてきたことだ。
僕の小学校時代の恋バナを・・・。
「少なくとも、その頃はそう思ってたんだ」
例えば、男子では僕だけに年賀状が届いた。
それに、バレンタインの日には放課後呼び出された。
「呼び出された・・・」
「・・・なにか足りなくない?」
確かに言う通りだった。
チョコを渡されたのではない。
放課後呼び出され、何となく雑談した。
加えて言えば、年賀状の内容も至って普通だった。
「全てにおいて“もう一歩”って感じだった」
「だから・・・何となく“好きなのかなって?”・・・」
それが、中学に入っても同じようなことが続いた。
ただ、中学に入ってからは、ややレベルアップした。
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