« ホタル通信 No.152 | トップページ | [No.426-2]不思議な恋 »

[No.426-1]不思議な恋

No.426-1

登場人物
=牽引役(男性)相手(女性)
-----------------------------
小学6年生の時、あるクラスメイトの女子と親しくなった。
・・・とは言え、たかが小学生レベルの話だ。

「まぁ、何となくお互い好きなのかな?って感じだった」

告白されたわけではないし、告白したわけでもない。
何となく、そんな雰囲気が漂っていた。

「思い過ごしじゃないの?」

真里江(まりえ)が何とも怪訝な顔をしている。
その言葉と共に、嫉妬しているようにも見えなくもない。
ただ、もともとは真里江が聞いてきたことだ。
僕の小学校時代の恋バナを・・・。

「少なくとも、その頃はそう思ってたんだ」

例えば、男子では僕だけに年賀状が届いた。
それに、バレンタインの日には放課後呼び出された。

「呼び出された・・・」
「・・・なにか足りなくない?」

確かに言う通りだった。
チョコを渡されたのではない。
放課後呼び出され、何となく雑談した。
加えて言えば、年賀状の内容も至って普通だった。

「全てにおいて“もう一歩”って感じだった」
「だから・・・何となく“好きなのかなって?”・・・」

それが、中学に入っても同じようなことが続いた。
ただ、中学に入ってからは、ややレベルアップした。

(No.426-2へ続く)

| |

« ホタル通信 No.152 | トップページ | [No.426-2]不思議な恋 »

(018)小説No.426~450」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: [No.426-1]不思議な恋:

« ホタル通信 No.152 | トップページ | [No.426-2]不思議な恋 »