[No.425-2]うれしい一言
No.425-2
「しばらくは、ゆっくりできそうだよ」
2週間続いた出張もひと段落した。
「でも、ほんと今回は疲れたよ」
風邪こそひいていないが、喉の調子が悪い。
仕事柄、四六時中、しゃべらないといけなかったからだ。
そのせいで、喉がガラガラになっている。
「大丈夫?」
「1年分しゃべった感じがするよ」
しばらくは、寡黙を続けたい気分だ。
「でも、土産話をお楽しみに!」
仕事とは言え、土産話はこと欠かない。
「楽しみにしていますね!」
そうこうしている内に、新神戸に到着した。
「今、新神戸に到着したから、大阪までは後僅かだよ」
「そうなんだ、早く家に着くといいね」
とは言え、新大阪に着いてから、自宅までは小一時間は掛かる。
それに、そろそろ22時になろうとしている。
自宅に到着するのは、23時頃になりそうだ。
「後、少し頑張りますね」
「うん、一分でも一秒でも早く帰って温かい布団で休んでください」
(No.425完)
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