[No.425-1]うれしい一言
No.425-1
登場人物
=牽引役(男性)=相手(女性)
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「22日は大丈夫ですか?」
優衣(ゆい)からのメールだ。
「僕もその日しかないと考えていたよ」
話を合わせたわけじゃない。
スケジュール上、本当にその日しか空いていない。
「今、出張の帰りなんだ」
「もうすぐ、新神戸だよ」
追加のメールを送った。
「多分、帰りかな~、なんて思ってた」
相変わらず、気配りがうまい。
出張帰りは行きと違って、ある意味、暇をもてあそんでいる。
一仕事終えて、肩の荷が降りた状態だ。
あれだけ張り詰めていた緊張感も今は、ゼロに等しい。
「ありがとう、メール貰えてホッとするよ」
事前に大まかなスケジュールを教えていた。
だからこそ、気を遣ってくれたのだろう。
「風邪とかひいていませんか?」
「うん、大丈夫だよ」
でも、行った先々はどこも寒かった。
冬だから、当たり前と言えば当たり前だが・・・。
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