[No.424-1]LINE POP
No.424-1
登場人物
=牽引役(男性)=相手(女性)
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出張先の職場の人達が飲み会を開いてくれた。
その中にかつての教え子の女子社員が居た。
「LINE POPって知ってますか?」
LINEは何となく知ってはいるが、LINE POPは全く知らない。
「もちろん、知ってるよ」
お酒が入っていることも手伝って、口が軽やかになる。
・・・と言うより、知ったかぶりが過ぎるのかもしれない。
「じゃあ、LINE POPはしてますか?」
「ううん、してないけど」
とりあえず無難に答えた。
「じゃ、スマホ貸してください」
「・・・えっ!?あ、はい・・・」
その昔、新入社員だった彼女たちの教育係りをしていた。
だから、彼女が入社した当時からお互い気心は知れている。
「・・・え・・・えぇー!?」
この世のものとは思えないスピードで、違和感なく操作を始めた。
それもそのはずだ。
僕のスマホと彼女のスマホは同じ機種だからだ。
「はい!私のメアドと電話番号入れておいたから・・・」
「後でLINE POPをインストールしてくださいね」
「あ、はい・・・」
彼女が積極的なだけだろうか?
それとも、単に知らない仲じゃないからだろうか・・・。
LINE POPをインストールしたのは、出張先から戻った2日後だった。
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