« ホタル通信 No.150 | トップページ | [No.422-2]鍵 »

[No.422-1]鍵

No.422-1

登場人物
=牽引役(女性)相手(女性)
-----------------------------
きっかけは友人から貰った安物のキーホルダーだった。

「安物って・・・はっきり言うわね」
「だって、100円でしょ?」

かろうじて女の子を形どった人形だとわかる。
もちろん、見たことがないキャラクターだ。

「よく値段が分かったわね?」
「100均・・・って言ってたじゃない」

その何の変哲もないキーホルダーが案外、しっくりきた。

「丁度、大きさ的に扱いやすいのよね」
「そんなものなの?」

かれこれ10年ほど使っているキーホルダーがある。
手の中にすっぽり収まる大きさのデジタル式の時計だ。
ただ、しばらく前からその機能を失っている。

「失ってるって・・・それなら意味ないじゃん?」
「・・・じゃなくて」

私が求めているのは機能ではない。
邪魔にならずに、鍵をさりげなくアピールする。
そんな微妙な存在感・・・つまり大きさ、フィット感を求めている。

「大袈裟じゃない?」
「そう?大事なことよ」

ある意味、長い付き合いになる。
だから、長く付き合える物が必要になる。

(No.422-2へ続く)

|

« ホタル通信 No.150 | トップページ | [No.422-2]鍵 »

(017)小説No.401~425」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: [No.422-1]鍵:

« ホタル通信 No.150 | トップページ | [No.422-2]鍵 »