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ホタル通信 No.152

小説の舞台裏やエピソード、作者の想いを紹介します。

小説名:No.126 ターミナル
実話度:☆☆☆☆☆(00%)
語り手:男性

時々、話に無理がある作品がございますが、この作品も読み直してみると、大いに無理があります。

自分の作品に自分でケチを付ける・・・自分のおこがましさをアピールしたいからではありません。本当に、ダメ出ししたいからです
では、その大いなる無理っぷりに、解説を加えて行きますね。

前半、ある男性がひとりの女性を見かけたことから物語が始まります。ただ、結論を先に言えば、その男性は実際に空港には居ません。
では、どこに居たのかと申しますと女性の電話の相手、つまり、電話の向こう側に居たことになります。つまり、前半の出来事は男性の言わば“想像”になります。
ただ、想像と言っても、全くの空想ではありません。電話での会話を通じて感じたことや伝わってきたものを形にしたと考えてください
一応、後半中盤の次のくだりが、前半の内容が想像であったということを表しています。

「あなたの想像力には感心するわ」
あの電話の女性が目の前に居る。
「ロビーの隅じゃなくて、真ん中だったけどね」
「後はだいたい当たってるわね」

時間の経過、場所の変化など・・・活字だからこそ書かなければ伝わらないことを、あえて当ブログでは省いています。
今でこそ、時間の経過やシーンの変化を表すマーク(昔はマーク)を付け、多少、話にアクセントを付けています。
今回の話は、過去の話を男性と女性がしているのですが、その過去にあたる前半の話は男性の想像です。
加えて、前半の男性と女性と後半の男性と女性は同一人物ですよね?でも、後半を読み進めるまで、その事実は分りません。

手前味噌ですが、このような話は映像にした方が面白いのかもしれませんね
時間の経過や場所の変化がひと目で分ります。活字だと詳しく書き過ぎることで逆にネタばれを誘ってしまうことがあるからです。
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