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[No.410-2]スニーカー

No.410-2

結局、理由が分らないまま店を出た。
ただ、スニーカーは買った。

「現実的には、もう成長は止まってるとは思うけど」

後、数年で30歳の大台に乗る。

「だから・・・そうやって胸を見ないの!」

少なくとも友人よりは大きい・・・と思う。

「小さくなったんだから維持どころか、老化してるのかもね」
「あ~、一番聞きたくない言葉!」

(聞きたくない?)

「だから・・・なんだ・・・」

さっきの首をかしげたくなるその気持ち。
無意識に“老化”をイメージしていたからだろう。

「ふ~ん・・・言われてみればそうかも」
「でも、痩せたりしたら大喜びするのにね」
「それだって、一種の“小さくなる”なのに」

確かに、場所によって一喜一憂しているのかもしれない。

「ただ、足のサイズなんて人畜無害よ」
「逆に小さい方が“可愛い女性”を演出できるんじゃない?」

そうかもしれない。
“小顔”に通じる考えだろう。

「けどね・・・別の意味であなた損しているわよ」

私が選んだスニーカー、真っ黒に銀色のドクロがやけに眩しい。

(No.410完)
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