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ホタル通信 No.145

小説の舞台裏やエピソード、作者の想いを紹介します。

小説名:No.124 歌えないカナリア
実話度:☆☆☆☆☆(00%)
語り手:女性

自分で言うのも変ですが、なんとも不思議なムードが漂う小説です。実話度はゼロなんですが、ただ・・・。

この話のきっかけなのですが、カナリアでもなければ、ネット、ブログ、カフェ・・・小説に登場するキーワード的な言葉はどれも当てはまりません
では何がキーワードなのかと申しますと、この話はある女性の置かれている状況と言いましょうか、それを描いたものです。
自由になりたくてもなれない、ひとりの女性。飛び出したいけど飛び出せない、そんな状況を詠った小説と言うより“詩”に近いものがあります。事実、ネット上に掲載されていたというシチュエーションで前半冒頭に詩を書いています。

偏見かもしれませんが、カナリアの存在価値は、その美しい鳴き声にあり、“見る”鳥ではなく“聴く”鳥であると思っています。
その鳥が、声を失ってしまったらどうなるか・・・もはやただの鳥に過ぎません。
ただ、このようなイメージはあるものの、ラストを飾る「でも、それと引き換えに、自由を手に入れたようだ」も別の意味でカナリアのイメージだと思っています。美しい声で鳴き続ける限り、カナリアは一生カゴの中から出ることはできません。

小説の実話度はゼロなんですが、背景は非常にリアルであり、様々な葛藤を抱えながら生きるある女性の姿を描いています。
リアルさを多少、オブラートに包むために、かなり遠回りの設定にしています
ブログに記載された何とも間接的な詩、それを傍観者として見つめる私。結局、ブログの主は直接的には登場せず、詩が消されていたこと、そして鳥かごのイラストが掲載されたことでその存在を表しています。

当時は結構苦労して作った小説で、しっくり来ていませんでしたが、改めて読み直してみると、そこそこ読める内容に仕上がっているように感じました。
No124
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