ホタル通信 No.144
小説の舞台裏やエピソード、作者の想いを紹介します。
小説名:No.59 見えない文字
実話度:★★★★☆(80%)
語り手:男性
これぞ、“The 冬のホタル”と言う作品です。最近では見かけなくなったリアル感が懐かしいくらいです。
実話度に関しては、ほぼ100%と言っても良いでしょう。ですから、作者は“僕”か“由美”かのどちらかです。
ホタル通信は小説上の牽引役が語り手となるため、今は男性である“僕”が語り手になります。
内容は実話度ほぼ100%ですから、読んで頂いた通りです。
この時、生まれて初めて“死を覚悟した”人を目の当たりにしました
『死ぬのはこわくない、でも悲しいよね』
この言葉は記憶とか脳裏に焼き付いたとか、そんな半端なものではなく、今でも僕の“DNA”に深く刻まれており、忘れることは一生できないと思います。
死を選ぶことに対して、この場では否定も肯定もしませんがあの時の彼女は少なくとも“弱い人間”には見えませんでした。よほど僕よりも、強い人間に見えました
ただ、死を選ばなければならない自分に対して、疑問を抱き幸せになりたいのに、なれない葛藤に苦しんでいました。
さて、話は横道に反れますが、冬のホタルでは話がそれぞれ密接な関係にあります。それは登場人物がかなり限られているからです。
その中でも、この話は直接的に関係する話が多く、次の3つの作品がそれにあたります。
「No.24 一人だけの入学式」
「No.210 記事を読む理由」
「No.285 誰も居ない助手席」
ただ、小説の発表順が実際のエピソード順ではありませんので、良ければ上の3つの作品もご覧になってください。
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