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[No.406-2]自分磨き

No.406-2

「だからね、自己研鑽って、自分のためというよりも・・・」
「人のため、会社のため・・・って感覚ね?」

本来はそうでなければならないとは思っている。
単なる趣味感覚ではなく、アウトプットできてこそ成果だ。
それの方がやりがいもあるだろう。

「ただ、自己研鑽と言う名の“仕事”のように感じるの」

仕事であり、義務であり・・・一種の強迫観念にも似ている。
自分を磨き続けなければ、輝きを失うという・・・。

「頑張り過ぎじゃない?」
「・・・そうなのかな」
「それに、あなたA型でしょ!」
「関係あるの!?」

この後、顔を見合わせて、ふたりとも大笑いした。
どんよりしていた雰囲気が一気に晴れて行った。

「・・・ありがとう」
「別にいいわよ、それに磨き過ぎたらどうなると思う?」

もし、私がホンモノなら磨き続けてもいい。
逆にニセモノなら、メッキが剥がれる・・・そんなことを言い出した。

「だから本質を変えて、本物にならなきゃ!」

話が横道に反れている気がする。
けど、有り難い話を聞いているような気もする。

「何だか微妙だけど・・・そうする!」
「でも、メッキが剥がれるのは何も悪いことばかりじゃないのよ?」
「どうして・・・あっ!」

メッキが剥がれたお陰で、私は本音を友人に話すことができた。
メッキが剥がれた後に、自分を磨けばいい。

(No.406完)
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