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[No.406-1]自分磨き

No.406-1

登場人物
=牽引役(女性)=相手(女性)
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かつて学生だった頃の私と今、社会人としての私。
同じことに対して、感じ方が異なる。

「いきなり、秋のなぞなぞ大会?」
「そう!それって、な~んだ・・・って、違うわよ!」

久しぶりに、ノリツッコミした。

学生時代、英会話に興味を持ち、授業とは別に勉強を始めた。
それは社会人になってからも続いている。

「その割には実力が伴っていないけど・・・」

とにかく、自己研鑽のつもりで続けている。

「で、なぞなぞの答えは?」

学生時代は、自己研鑽という感覚は微塵も感じていなかった。
趣味とも言えないけど、それにも似た感覚だ。

「それが社会人になったら」

それが自己研鑽に変わった。

「何か問題でも?」

別に問題はない。
ただ、今まで自分のためにやってきたことなのに・・・。

「・・・なのに?」
「何となく、誰かのためというか・・・」

社内ではグローバル化に向けて、英語の能力向上を求め始めた。
丁度、私が入社した時期からだ。

「いつしか、会社のために勉強するような感覚になったの」

決して悪くない、むしろ社員の鏡だろう。

(No.406-2へ続く)

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